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凱旋門賞

凱旋門賞

凱旋門賞(Prix de l’Arc de Triomphe)は第一次世界大戦の勝利を祝し、1920年に創設。毎年10月の第1日曜日に行われ、芝2400m級では世界最高峰に位置するレースである。賞金総額400万ユーロ(約5億3320万円)、1着賞金2,285,600ユーロ(約3億500万円)。

過去の勝ち馬には、古くはリボー Ribot(1955年、1956年)、シーバード Sea-Bird(1965年)、ミルリーフ Mill Reef(1971年)、アレッジド Alleged(1977年、1978年)から、最近ではモンジュー Montjeu(1999年)、シンダー Sinndar(2000年)、ハリケーンラン Hurricane Run(2005年)、Zarkava(2008年)、Sea the Stars(2009年)など多くの名馬が名を連ねている。

また、過去の勝ち馬のうち、ダンシングブレーヴ(1986年)、トニービン(1988年)、ラムタラ(1995年)、エリシオ(1996年)、パントレセレブル(1997年)、マリエンバード(2002年)、バゴ(2004年)などが種牡馬として日本に導入されている。

レースの傾向を見ると、これまでに欧州以外の調教馬が勝ったことはなく、過去20年ではフランス調教馬が12勝、3歳馬が16勝と、極めて特徴的なデータが残っている。特にフランスの3歳馬は過去20年で12頭が勝利。3歳馬には3.5kgの斤量差(3歳馬56kg、古馬59.5kg、牝馬1.5kg減)が与えられる。

これまでに日本調教馬は12頭が出走し、1999年エルコンドルパサー、2010年ナカヤマフェスタ、2012、13年オルフェーヴルの2着が最高。2006年のディープインパクトは3位入線も、その後禁止薬物が検出され失格となっている。

日の丸がセンターポールに上がる確率は高まった凱旋門賞の前哨戦回顧

netkeiba.com 2014年09月17日(水)12時00分

 G1凱旋門賞(芝2400m)の開催を3週間後に控えた14日(日曜日)、今年もロンシャン競馬場では、本番と同コース・同距離の重賞が3競走施行された。

 パリ地区はこのところ10日以上にわたってまとまった雨がなく、馬場状態はBon(=良馬場)。乾いて走りやすい路面となった。

5か月振りの出走となったエクトが一気の距離延長を克服して勝利を収めたニエル賞

 まずは、現地14時30分発走の第3競走に組まれた3歳の牡馬と牝馬によるG2ニエル賞(芝2400m)。御存知のように、昨年はキズナが優勝をした競馬である。03年から06年まで4年連続で「前走はニエル賞」という馬が凱旋門賞を制し、本番と最も結び付きの強い前哨戦と言われたが、07年以降はここをステップに凱旋門賞で連対を果した馬は1頭も現れておらず、本番との関連性は希薄になりつつある。

 今年は8頭立てとなった中、2.8倍の1番人気に推されたのがエクト(牡3、父ハリケーンラン)だ。2歳時は5戦し、G1クリテリウムインターナショナル(芝1600m)、G3シェーネ賞(芝1600m)の2重賞を含む4勝。今季初戦のG3フォンテンブロー賞(芝1600m)でも、次走G1仏二千ギニー(芝1600m)を制するカラコンティを2着に退けて優勝し、3歳クラシックの最有力候補となった馬である。ところが、その後故障を発症して、春の2冠はいずれも回避。立て直しを図り、5か月振りの出走となったのがニエル賞だった。ちなみに、ニエル賞当該週の火曜日に、本馬の権利の50%をカタールの王族ジョアン殿下のアルシャカブ・レーシングが取得したことが発表されている。

 オッズ3.5倍の2番人気が、愛国から遠征してきたアデレイド(牡3、父ガリレオ)。春の3歳クラシックには乗れず、ロイヤル開催のG2キングエドワード7世S(芝12F)でイーグルトップの2着になった後、北米に遠征してG1ベルモントダービー(芝10F)2着。続くG1セクレタリアトS(芝10F)を見事に制してG1勝ち馬の勲章を手にして、このレースに臨んでいた。

 オッズ6.5倍の3番人気が、クリストフ・ルメールが乗るエンパイアメーカー産駒のテレテキスト(牡3)。今年4月にデビューし、メイドン(芝2000m)と一般戦(芝2000m)を連勝。続くG3リス賞(芝2400m)2着、G1パリ大賞(芝2400m)3着と、重賞でも堅実な走りを見せた馬である。

 エクト陣営が先導役として用意したセラン(牡3)が逃げ、6番手内埒沿いにアデレイド、7番手にテレテキスト、8頭立ての最後方にエクトと、上位人気馬はいずれも後方に付ける展開に。

 直線に向くと、大外に持ち出したエクトが弾けて一気に先頭へ。やや仕掛けが早すぎたか、一旦は同馬が2馬身ほど抜けた後、ゴール間際でテレテキストの強襲を受けたが、これを首差しのいでエクトが優勝。直線で前が壁になる局面があったアデレイドもよく追い込んだが、3着までだった。

 久々に加えて、一気の距離延長を克服して勝利を収めたエクトに、大手ブックメーカーのコーラルは、凱旋門賞へ向けた前売りでオッズ6倍を提示。タグルーダ、アヴニールセルタンと横並びで1番人気に推すことになった。

昨年の凱旋門賞覇者トレヴが出走するも伸びきれず4着に敗れたヴェルメイユ賞

 続いて、現地15時45分発走の第5競走として行なわれた、3歳以上の牝馬によるG1ヴェルメイユ賞(芝2400m)。これも御存知のように、昨年はここを勝ったトレヴが本番の凱旋門賞も制している。

 そして今年の注目も、そのトレヴ(牝4、父モティヴェイター)に集まった。今季初戦のG1ガネイ賞(芝2100m)でシリュスデゼーグルの2着に敗れてデビュー以来継続していた連勝がストップ。続くロイヤルアスコットのG1プリンスオヴウェールズS(芝10F)もザフューグの3着に敗れた後、背中の筋肉を傷めていることが判明して休養に入り、ここは3か月振りの出走だった。直前にシャンティーで見せた調教の動きは悪くなく、ファンはオッズ1.4倍の1番人気に推すことになった。

 オッズ5倍の2番人気が、3歳馬のドルニーヤ(牝3、父アザムール)。アガ・カーン殿下の自家生産馬で、叔父に凱旋門賞馬ダラカニやキングジョージ勝ち馬デイラミらがいるという良血馬である。デビュー2戦目のメイドン(芝2500m)から3連勝でサンクルーのG2マルレ賞(芝2400m)を制覇。一線級と戦うのはここが初めてだが、古馬より3.5キロ軽い斤量も魅力の1頭だった。

 オッズ8.3倍の3番人気が英国から遠征してきた4歳馬ポモロジー(牝4、父アーチ)。仕上がりが遅れ、デビューは3歳6月になったが、そこから3連勝でG3ミネルヴ賞(芝2500m)に優勝。更に今季初戦となった、7月5日にヘイドックで行われたG2ランカシャーオークス(芝11F200y)も白星で通過。4戦して負け知らずでここに臨んできた馬だ。

 典型的な逃げ馬が居らず、押し出されるように先頭に立ったのがポモロジー。一方トレヴは最後方に控え、その1頭前にドルニーヤが付ける展開に。

 淡々とした流れのまま直線を迎え、粘るポモロジーに残り1F付近で並びかけていったのが、道中は3番手内埒沿いで競馬をしていた5番人気(21倍)のバルチックバロネス(牝4、父シャマーダル)で、両馬の競り合いはバルチックバロネスがポモロジーに短頭差先着。直線に向くと外に持ち出して追い込みを図ったトレヴは、一旦3番手に上がったものの、ゴール前でドルニーヤに差し返されて4着に敗れた。

 バルチックバロネスは、アンドレ・ファーブルが管理する4歳馬。3歳春にG3クレオパトラ賞(2100m)を制して重賞初制覇を果したものの、その後は重賞戦線で勝ち星を挙げることが出来ず、ここ2戦はLRコンピエーニュ大賞(芝2000m)、LRラペピニール賞(芝2000m)と、相手の軽い準重賞を使われ、いずれも白星を挙げ勢いをつけてここへ臨んでいた。

 この結果を受けブックメーカー各社は、凱旋門賞前売りでバルチックバロネスに20倍前後のオッズを掲げることになったが、現状では凱旋門賞当日の牝馬限定G1オペラ賞(芝2000m)に廻る公算大と見られている。

 一方、4着に敗れて今季の戦績を3戦0勝としたトレヴは、オッズ8~11倍で3~6番人気と、前売り戦線における評価を大きく下げている。

昨年の英ダービー馬ルーラーオヴザワールドが積極的な競馬で優勝したフォワ賞

 続いて、現地16時25分発走の第6競走として施行された、4歳以上の牡馬と牝馬によるG2フォワ賞(芝2400m)。昨年・一昨年とオルフェーヴルが優勝している、日本の皆様には既に充分お馴染み一戦である。

 1.8倍の1番人気となったのがフリントシャー(牡4、父ダンシリ)だ。昨年のG1パリ大賞(芝2400m)勝ち馬で、昨年のニエル賞に出走した段階では、凱旋門賞でオルフェーヴルとキズナの前に立ちはだかるとしたら「この馬」と言われるほどの存在だったが、そのニエル賞で4着に敗れると、凱旋門賞も8着に大敗。今季初戦となったG1コロネーションC(芝12F10y)でシリュスデゼーグルの2着となった競馬は悪くなかったが、続くG1サンクルー大賞(芝2400m)は4着。その後、出走を予定していたG1キングジョージ(芝12F)は熱発で出走を取り消しと、既に1年以上にわたって勝ち星から見放されている。

 3.5倍の2番人気がスピリットジム(牡4、父ガリレオ)。3歳春のクラシックには乗れず、秋になって本格化。3歳10月にドーヴィルの準重賞(芝2500m)を制して特別初制覇を果すと、破竹の快進撃を開始し、今年6月のG2シャンティー大賞(芝2400m)まで4連勝。続いて駒を進めたG1サンクルー大賞(芝2400m)でも、英国から遠征してきたG1タタソールズGC(芝10F110y)勝ち馬ノーブルミッションらを退けて1着で入線したものの、レース後のドーピング検査で禁止薬物が発覚し、失格処分となった。ここはそれ以来、2か月半振りの出走だった。

 4.5倍の3番人気は、愛国から遠征してきたルーラーオヴザワールド(牡4、父ガリレオ)。昨年春、デビューから無敗の3連勝でG1英ダービー(芝12F10y)を制した馬である。だが、続くG1愛ダービー(芝12F)で5着に敗れて連勝がストップ。秋初戦のG2ニエル賞(芝2400m)でキズナの2着となった競馬は「さすが英ダービー馬」と言えるものだったが、続くG1凱旋門賞7着、中1週で挑んだG1チャンピオンS(芝10F)3着と、後半は4連敗で3歳シーズンを終えている。今季初戦となったG1ドバイワールドC(AW2000m)では13着に大敗すると、じっくりと立て直しが図られ、ここは5か月半振りの実戦だった。

 ハナを切ったのはルーラーオヴザワールドで、3番手内埒沿いにスピリットジム。6頭立ての4~5番手にフリントシャーの隊列に。

 単騎の逃げとなったルーラーオヴザワールドが、直線に入っても脚色が衰えず、そのまま後続に1.1/2馬身差をつけての逃げ切り勝ちを果し、昨年のダービー以来1年3か月振りの勝ち星を手にした。直線に入ると外を追い込んだフリントシャーが2着。更に1.1/2馬身遅れた3着がスピリットジムだった。

 この結果を受け、ブックメーカー各社は凱旋門賞へ向けた前売りで、ルーラーオヴザワールドをオッズ13~15倍の7~9番人気、フリントシャーを21~33倍の14~16番人気、スピリットジムを26~51倍の18~23番人気に評価することになった。

フランスの競馬日刊紙ジュール・ド・ギャロ「3頭いる日本馬の誰かが勝利する可能性が強まった」

 前哨戦3競走を通じての収穫は、3歳勢ではエクト、古馬勢ではルーラーオヴザワールドの復活が見られたことだ。一方で落胆は、連覇を目指すトレヴに相変わらず昨年の輝きが見られなかったことである。

 フランスの競馬日刊紙ジュール・ド・ギャロは16日の紙面で、前哨戦を終えた段階での凱旋門賞戦線検証を行なっている。そこで出された結論は、「3頭いる日本馬の誰かが勝利する可能性が強まった」であった。確かに、強力な新興勢力の台頭が見られたわけでもなく、現段階で凱旋門賞を占えば、「日本馬応援目線」では見ていなくても、日の丸がセンターポールに上がる確率は高まったと言って良さそうである。
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