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究極の穴馬の発掘、中央競馬メインで重賞競走とWIN5の情報伝達&独自の3連単予想
1頭軸相手5頭の予想をしてます。
参考程度にご覧ください。

11R

11R 第62回 日経新春杯(GII)

2015年1月18日(日) 1回京都7日
11R 第62回 日経新春杯(GII)
予想
3連単BOX
⑱⑨⑤③⑦

日経新春杯は、今年で62回目を迎える伝統のレースで、年明けの京都開催を代表するハンデキャップ重賞。最近の優勝馬を振り返ると、2011年のルーラーシップ(56.5キロ)、2012年のトゥザグローリー(58.5キロ)は、すでに重賞勝ちがあった実績馬がハンデを克服して結果を残したケースだが、一方、2013年のカポーティスター(52キロ)、2014年のサトノノブレス(55キロ)は、ともに重賞未勝利馬がこのレースで初タイトルを獲得したものだった。実績馬か上がり馬か。今年の日経新春杯もこの見極めがポイントになりそうだ。

ハギノハイブリッド(牡4・松田国英)は、前走の菊花賞では12着と大敗を喫したが、日経新春杯と同じ京都・芝の外回りコースで行われた昨年の京都新聞杯で、のちの菊花賞2着馬サウンズオブアースを2着に退けて優勝した実績がきらりと光る。今回は約3か月の休み明けでの出走となるが、8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは6ハロン80秒8という速い時計をマーク。動きにいい頃の迫力が戻っており、馬なりで併走馬に先着した。この気配の良さなら休み明けを気にする必要はないだろう。

アドマイヤデウス(牡4・橋田満)は、昨年の日本ダービー7着以来約7か月半ぶりの実戦となる。他の世代の馬とは初対戦のうえに長期休養明けと、条件的には厳しいが、栗東トレーニング・センターに帰厩後の乗り込みは実に入念。11月下旬には坂路で4ハロン60秒を切る時計を出していた。1月10日にCWコースで行われた1週前追い切りでは、6ハロン78秒台の好時計をマーク。併走馬には遅れたものの、これだけ走ることができれば仕上がりに問題はないだろう。

実績を十分に積んでいる5歳以上の馬たちは、ハンデキャップとの兼ね合いが鍵になりそうだ。昨年の日経新春杯優勝馬サトノノブレス(牡5・池江泰寿)は、その後に小倉記念を勝ってさらに重賞タイトルを上積みした。前々走の金鯱賞で2着に好走して臨んだ前走の有馬記念では、この馬が苦手とする直線での瞬発力勝負の競馬になり11着と大敗を喫したが、今回、速めのペースでレースが進むようなら巻き返しは十分にありそうだ。

フーラブライド(牝6・木原一良)は、一昨年の愛知杯で重賞初制覇を達成して臨んだ昨年の日経新春杯で、52キロの軽ハンデを活かして3着に好走。その後に中山牝馬S優勝、エリザベス女王杯4着などの実績を積んだ。8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは相変わらず素晴らしい動きを見せており、状態面に問題はない。最後の直線での瞬発力勝負になると分が悪いだけに、道中のペースがポイントになるだろう。
前走のジャパンカップで10着に敗退したタマモベストプレイ(牡5・南井克巳)は、有馬記念への出走がかなわず、日経新春杯にエントリーしてきた。2013年のきさらぎ賞優勝など、今回のメンバーの中では実績上位のうえ、京都・芝コースでは〔3・1・1・1〕と好相性を誇っている。9日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン53秒3-ラスト1ハロン12秒3の鋭い伸び脚を見せており、体調に陰りはない。

前走のオープン特別・アンドロメダS(京都・芝2000m)で約2年3か月ぶりの勝利を飾ったダコール(牡7・中竹和也)。短期放牧を挟んでレースに挑むのはこの馬のパターンで、今回は約2か月ぶりの実戦となる。8日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン53秒8をマークしており、出走態勢は整っているものと考えていいだろう。7歳と年齢的にはベテランの域に入ったが、まだまだ馬体は若い。今回、悲願の重賞タイトルを獲得するシーンも十分に期待できそうだ。
アクションスター(牡5・音無秀孝)は、前走の京都金杯で勝ち馬のウインフルブルームから1秒1差の13着に敗退。昨春の読売マイラーズCでも10着と大敗していることから考えると、芝1600mの距離はこの馬にとって忙しいのかもしれない。陣営は今回、800mの距離延長となる日経新春杯に矛先を向けてきた。中1週のローテーションでの出走になるが、体調は安定しており、力を出せる状態と見ていいだろう。

昨年の日経新春杯で4着に入ったコウエイオトメ(牝7・松元茂樹)は、前走のエリザベス女王杯で勝ち馬のラキシスから0秒5差の7着。GI の舞台でも大きくは負けておらず、ハンデキャップレースなら差のない競馬ができるだろう。8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは6ハロン80秒5の好時計をマーク。約2か月の休み明けを感じさせない好仕上がりを見せている。

トウシンモンステラ(牡5・村山明)は、前走の1600万下・ディープインパクトC(京都・芝2400m)を優勝してオープンクラス復帰を果たした。今回は約3か月ぶりの実戦となるが、8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは併走馬に先着して、軽快な動きを見せた。力を出せる状態でレースを迎えられそうだ。

ホーカーテンペスト(牡6・藤沢和雄)は、デビュー以来初となる芝2400mの距離に挑んだ前走の1600万下・オリオンS(阪神)を勝ってオープンクラス復帰を決めた。それまでは芝1600m~2000mの距離で実績を残していた馬だが、今は2400m前後の距離のほうが合っているようだ。オープンクラスのレースは久々となるが、今回、重賞で結果を残せるようなら今後が楽しみになってくる。

11R 第55回 京成杯(GIII)

2015年1月18日(日) 1回中山7日
11R 第55回 京成杯(GIII)
予想
3連単BOX
⑤⑦⑧⑬⑰

京成杯が行われる中山競馬場の芝2000mは、クラシック三冠の第1弾・皐月賞と同じ舞台。早い段階でこのコースと距離を経験しておくことはアドバンテージとなるだけに、年明け初戦に本レースを選択する素質馬は多い。最近の京成杯好走馬が皐月賞を優勝した例こそ見られないものの、2009年の2着馬ナカヤマフェスタは、翌2010年の宝塚記念優勝後にフランス遠征を行い、国際G1・凱旋門賞(ロンシャン・芝2400m)で2着に好走。2010年の優勝馬エイシンフラッシュは、皐月賞で3着に入ったあと日本ダービーを制覇して同世代の頂点に輝き、古馬になってからも2012年の天皇賞(秋)を優勝する活躍を見せた。明け3歳馬の将来を占ううえでも重要な一戦と言えるだろう。新春の中山競馬場で繰り広げられる若駒たちの熱戦から目を離せない。

ハービンジャー産駒のベルーフ(牡3・池江泰寿)は、10月14日のメイクデビュー京都(芝2000m)で初陣を迎えた。レースの1000m通過タイムが1分07秒4という超スローペースにもうまく折り合い、最後の直線では上がり3ハロン33秒4(推定)の瞬発力を発揮して優勝。2戦目の500万下・百日草特別(東京・芝2000m)では、最後の直線で長くいい脚を使い、2歳コースレコードの2分00秒8で優勝したルージュバックから2馬身1/2差の2着。そして、前走の500万下・エリカ賞(阪神・芝2000m)では、後方待機策から出走馬中最速となる上がり3ハロン34秒8(推定)の切れ味を披露して2勝目をマーク。あらためて能力の高さをアピールした。今回は重賞初挑戦となるが、このメンバーの中でも素質は文句なく上位にランクされる存在。クラシック路線への足がかりとなる勝利を飾れるか、大いに注目を集めそうだ。

バゴ産駒のブラックバゴ(牡3・斎藤誠)は、9月14日のメイクデビュー新潟(芝1800m)で上がり3ハロン33秒2(推定)の末脚を披露して2着に入り、初戦から素質の高さを示した。そのあとは成長を促すために放牧に出され、約2か月半の休養を経て臨んだ2戦目の未勝利(東京・芝1800m)を力強い末脚で差し切り、初勝利を挙げた。続く前走のホープフルSでは、直線で前が詰まるシーンがあったもののゴール前で急追し、勝ち馬のシャイニングレイから0秒2差の3着に好走している。2着馬のコメートとは僅かハナ差で、坂を上がってからの脚色は優勢だっただけに、価値ある3着と判断できる。今回は中2週のローテーションになるが、依然として張りのある好馬体をキープ。前走で中山・芝2000mを経験していることも大きなアドバンテージになるはずだ。ここで重賞のタイトルを獲得してクラシックロードに進みたいところだろう。

ディープインパクト産駒のソールインパクト(牡3・戸田博文)は、ここまでに5戦を消化して1勝2着2回3着1回をマークと、堅実な成績を挙げている。8月10日のメイクデビュー新潟(芝1600m、2着)で先着を許したミュゼスルタンが次走で新潟2歳Sを優勝、また、3戦目に初勝利(未勝利、東京・芝1600m)を飾った時の2着馬ナイトフォックスがその後に年明けのオープン特別・ジュニアC(中山・芝1600m)を優勝しているように、早い段階から強敵を相手にしてきた。重賞初挑戦となった前々走の東京スポーツ杯2歳Sでは、勝ち馬のサトノクラウンから0秒1差の3着と接戦を演じ、力のあるところを証明。前走のホープフルSでも、中団追走から最後の直線でしっかりとした末脚を見せて4着でゴールイン。常に強いメンバーと戦って、非常に内容の濃い走りを続けている。重賞初制覇への手応えをつかんで明け3歳を迎えており、今回はタイトル奪取の好機だ。

ハービンジャー産駒のクラージュシチー(牡3・高橋義忠)は、近親に、2006年の日本ダービーなどGI を4勝したメイショウサムソンがいる血統。9月20日のメイクデビュー新潟(芝1600m)は2着に敗れたが、前々走となる2戦目の未勝利(阪神・芝2000m)では2着馬に10馬身差をつける圧勝劇を演じ、初勝利を飾った。2番人気の支持を受けて出走した前走の東京スポーツ杯2歳Sでは5着に敗れたが、勝ち馬とのタイム差は0秒2と僅か。初勝利を挙げていきなりの重賞初挑戦であったことを考えれば、十分に及第点を与えられる内容と言える。今回は、短期放牧でひと息入れての出走になるが、順調に調整が進んでおり馬体に太め感もない。前々走で披露したスケールの大きな走りを再現できれば、重賞初制覇のチャンスは十分だ。

ハイアーゲーム産駒のコスモナインボール(牡3・和田雄二)は、デビュー2戦目の未勝利で2番手追走から抜け出して初勝利をマークし、続く500万下・アスター賞(ともに新潟・芝1600m)では最後の直線での競り合いを制して優勝。さらに、オープン特別のアイビーS(東京・芝1800m)でも200mの距離延長を難なく克服して先頭ゴールイン。見事3連勝を飾り、前走の朝日杯フューチュリティSに駒を進めた。重賞初挑戦がGI となった前走は、中団からの競馬になり9着に敗れたが、今後に向けていい経験になったはずだ。レースから10日後の12月31日には美浦南Wコースで軽い時計を出しており、連戦の疲れはまったく感じられない。豊富なキャリアと卓越した勝負根性を活かして重賞初制覇を目指す。

キングカメハメハ産駒のタケルラムセス(牡3・田村康仁)は、デビュー前の追い切りで古馬相手に先着し、素質の高いところを見せていた。11月30日のメイクデビュー東京(芝2000m)では、大逃げを打ったオケアノス(2着)から離れた5~6番手を追走すると、最後の直線で持続力のある末脚を披露し、粘るオケアノスに2馬身1/2差をつけて初勝利。続く前走の500万下・寒竹賞(中山・芝2000m)では、後方待機から息の長い末脚を再び繰り出して差し切り勝ちを収め、2連勝をマーク。勝ちタイム2分01秒6は初戦の2分04秒4から2秒8も短縮しており、大きな進境を見せた。また、前走で中山・芝2000mの舞台を経験していることもアドバンテージになるだろう。今回、無傷の3連勝での重賞奪取にチャレンジする。

ゼンノロブロイ産駒のバルビエール(牡3・武井亮)は、近親に、1998年・1999年有馬記念連覇などGI 4勝を挙げたグラスワンダーがいる血統。9月28日のメイクデビュー新潟(芝1800m)は勝ち馬のルージュバックから0秒3差の3着。しかし、約2か月半の休養を挟んで出走した2戦目の未勝利(中山・芝2000m、1着)では、好位の外めをスムーズに追走し、最後の直線で追い出されると素早く反応するセンスの良さを見せ、力強い末脚を駆使して初勝利を飾った。勝ちタイム2分01秒9は、重賞のホープフルSの勝ち時計と同じで、タイム面でも優秀と言えるだろう。重賞初挑戦となる今回、相手は大幅に強化されるが、キャリア2戦の身でも侮れない存在だ。

バトルプラン産駒のマイネルシュバリエ(牡3・和田正道)は、7月27日のメイクデビュー福島(芝1800m)で初陣を飾ると、次走は札幌2歳Sに挑戦。11番人気という低評価を覆し、勝ち馬のブライトエンブレムから0秒2差の2着に好走した。その後は、前々走の東京スポーツ杯2歳Sと前走のホープフルSでともに12着と連敗したが、前走は勝ち馬のシャイニングレイから0秒7差に粘っており、着順ほど内容は悪くなかった。札幌2歳S出走時に458キロだった馬体重が、前々走・前走ともに478キロと、やや余裕が感じられた状態。中2週のローテーションで出走する今回、しっかり絞れてくれば、大きく巻き返しても不思議ではない。
キングカメハメハ産駒のクルーガー(牡3・高野友和)は、デビュー2戦目の未勝利(阪神・ダート1800m)を快勝し、続く500万下のエリカ賞でも勝ち馬のベルーフから3/4馬身差の2着に好走。昇級初戦のうえ、芝のレースへの出走も初めてだっただけに、価値ある2着と判断していいだろう。軽快な先行力があり、センスの良さも魅力。今回、初の関東圏への長距離輸送をクリアして、上位争いに加わりたいところだ。

その他にも、1番人気に支持された前走の500万下・寒竹賞5着からの巻き返しを期すブライトバローズ(牡3・堀宣行)、骨折休養明けで臨んだ前走の500万下・エリカ賞(12着)からの上積みが見込めるダノンリバティ(牡3・音無秀孝)、芝は初めての出走になるが、ダートで2勝を挙げているイーデンホール(牡3・大久保洋吉)、それぞれ未勝利クラスを直線一気の末脚で勝ち上がったザイディックメア(牡3・村山明)、ナスノセイカン(牡3・矢野英一)など伏兵勢も多士済々。上位進出を狙っている。

11R 第50回 福島記念(GIII)

11R 第50回 福島記念(GIII)

2014年11月16日(日) 4回福島4日

秋の福島開催のフィナーレを飾る重賞としてすっかりファンの間にも定着した福島記念には、毎年個性豊かな馬たちが登場。芝2000mを舞台にハンデキャップ競走らしい熱戦を繰り広げている。昨年の2着馬マイネルラクリマは、今年の産経賞オールカマー(新潟・芝2200mで開催)を優勝。3着馬ラブイズブーシェは、次走の有馬記念で4着に健闘し、今年の函館記念で重賞初制覇を達成している。また、4着馬ディサイファも今年のエプソムCを制して初の重賞タイトルを獲得。このように、福島記念で上位争いを演じた馬たちはその後も活躍が目立っている現状だ。今年も晩秋の福島競馬場に飛躍を期す馬たちがスタンバイ。白熱の攻防を見逃せない。
ダイワファルコン(牡7・上原博之)は、2012年と2013年の福島記念を連覇。今年は同一重賞3連覇を狙っての登場となる。2012年のこのレースでは大混戦となった2着争い(ハナ+ハナ差)を尻目に2馬身差をつけてゴールイン。待望の重賞初制覇を飾っている。そして、昨年は福島・芝2000mのコースレコード1分57秒3を記録し、逃げ込みを図るステイブルメイトのマイネルラクリマを1/2差の2着に退けて優勝。57.5キロのハンデも克服し、あらためてコース適性の高さをアピールしたことは記憶に新しい。その後は勝ち星から遠ざかっており、前走の毎日王冠は15頭立ての10着に敗れたが、3か月の休養明けで、実績のない左回りコースに加えて、3着馬スピルバーグは次走の天皇賞(秋)を優勝と、相手も強力なメンバーがそろっていたことを考えれば、勝ち馬から0秒5差なら及第点と言えるだろう。休み明けを一度使われて状態もアップした今回は、巻き返しが期待できる。
メイショウナルト(せん6・武田博)は、今年の七夕賞の優勝馬。好スタートから先手を奪うと、軽快な逃げ脚を披露。3コーナー過ぎから後続馬との差を開き始め、最後の直線でも余力は十分。そのまま押し切って、昨年の小倉記念に次ぐ2度目の重賞制覇を達成した。そして、続く前々走の小倉記念では57.5キロのトップハンデを背負いながらも先手を奪い、勝ち馬サトノノブレスから0秒6差の3着を確保。好調時の姿を取り戻した印象だ。今回は前走の新潟記念(10着)以来約2か月半ぶりの実戦になるが、調教では夏場と遜色のないフットワークを披露。仕上がりの良さをアピールしている。直線の長い新潟・芝の外回りコースから重賞勝ちの実績がある福島・芝コースに舞台が替わるのは大きなプラス材料となるはず。

ウインマーレライ(牡3・高木登)は、福島・芝コースで2戦2勝をマークしている相性の良さが魅力だ。3歳の今年は、京成杯(12着)→スプリングS(8着)→青葉賞(8着)と重賞で強敵を相手に経験を積み、着々と地力を強化。折り合い面にも進境を見せて前々走のラジオNIKKEI賞を優勝し、重賞初制覇を達成した。約3か月の休養を挟んで臨んだ前走の毎日王冠は、初の古馬相手で11着に敗退したが、道中は2番手追走と積極的な競馬を見せて、直線で残り200m地点までしぶとく粘り、勝ち馬のエアソミュールから0秒6差と着順ほど大きくは負けていない。今後に向けて貴重な経験となったはずだ。休み明けを一度使われた今回は、体調面での上積みが見込めるうえに、福島・芝コースに舞台が替わるのも大きなプラス材料となるはず。うまく一瞬の脚を活かすレースができれば、2度目の重賞Vも難しくないはずだ。

アロマカフェ(牡7・小島太)は、今年も順調にレースを使われて、オープン特別のメイS(東京・芝1800m)と福島テレビオープン(福島・芝1800m)でいずれも2着に好走したあと、前々走の新潟記念では最後の直線で他の馬に寄られる不利を受けながらも0秒2差の5着まで追い上げている。条件さえ整えば、再び重賞でも上位争いが可能なことを証明した。2010年7月のラジオNIKKEI賞制覇から4年以上の歳月が流れたが、まだまだ馬体の張りは良く、年齢的な衰えはまったく見られない。〔1・1・0・1〕と好相性の福島・芝コースで久々の重賞Vに挑む。

アンコイルド(牡5・矢作芳人)は、2012年11月から2013年1月にかけて4連勝をマーク。一気に素質開花した逸材だ。そして、昨年は函館記念で勝ち馬のトウケイヘイローから0秒3差の2着に好走すると、続く札幌記念(函館・芝2000mで開催)でも3着に健闘。さらには、京都大賞典で勝ち馬のヒットザターゲットとクビ差2着の接戦を演じ、トーセンラー(3着)、アドマイヤラクティ(4着)、ゴールドシップ(5着)といった強豪に先着を果たしている。飛躍が期待された5歳の今年は初戦の京都記念3着以外は目立った成績を挙げていないが、前走のエルムS(13着)は初めてのダート参戦が響いた印象。レース後は、放牧で立て直しを図られた。5日の1週前追い切りは栗東CWコースで古馬オープンクラスのサトノプリンシパルと併せて、6ハロン81秒台、5ハロン65秒台をマーク。絶好の動きを見せており、体調面の良化が目を引く。芝の適距離に戻る今回は、一変したレースも可能だろう。

ミトラ(せん6・萩原清)は、今年6月のオープン特別・パラダイスS(東京・芝1400m)で約1年4か月ぶりにカムバック。復帰初戦をいきなり勝利で飾り、能力の高さを示した。そのあとも順調にレースを使われて、関屋記念こそ勝ち馬のクラレントから1秒も離された10着に大敗したが、続く前々走の京成杯オータムH(新潟・芝1600mで開催)では、重賞連勝を果たして『サマーマイルシリーズ』のチャンピオンに輝いたクラレントから0秒1差の3着に好走、重賞でも通用する見通しを立てた。キャリアを重ねて、パワーアップを果たしている印象だ。今回は初めて経験する2000mの距離克服がポイントになりそうだが、父シンボリクリスエス、母の父サンデーサイレンスという血統背景から、対応は十分に可能だろう。ここで新境地を開拓すれば、今後の選択肢も増えるだけに、大事な一戦となった。

ナカヤマナイト(牡6・二ノ宮敬宇)は、重賞3勝(2011年共同通信杯、2012年産経賞オールカマー、2013年中山記念)を記録している強豪。個性派がそろった今回のメンバーに入っても実績では上位にランクされる存在である。最近は持ち味である力強い末脚が影を潜めているが、前走の産経賞オールカマーは18頭立てで4コーナー5番手から0秒4差の8着に踏みとどまり、復調へのきっかけをつかんだ印象だ。この中間は福島記念に照準を合わせて丹念な乗り込みを消化。GI 経験も豊富な実力馬が、晩秋の福島競馬場で完全復活を期す。 ムーンリットレイク(牡6・加藤征弘)は、前走の札幌記念(12着)以来約2か月半ぶりのレースになるが、福島記念を目標に定めて順調に乗り込まれており、出走態勢は整ってきた。5日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは、同じ加藤征弘厩舎のアーデント(古馬オープン)と併せて意欲的な調教を消化。これでレース週にもう1本追い切れば、馬体も締まってくるはずだ。前々走の福島テレビオープン(福島・芝1800m)では2番手追走と積極的な競馬で4コーナー手前から先頭に立ち、最後はアロマカフェ(2着)の追撃をクビ差封じて優勝。重賞制覇に明るい見通しを立てており、福島・芝コースも2戦して1勝2着1回と相性は上々だ。前走の敗戦だけで見限るのは早計だろう。

リルダヴァル(牡7・池江泰寿)は重賞の勝ち鞍こそないが、2009年野路菊S(阪神・芝1800m)、2012年カシオペアS、2013年都大路S(ともに京都・芝1800m)とオープン特別を3勝。また、3歳の春にはGI のNHKマイルCで3着の記録もあり、このメンバーに入っても、実績では見劣りしない存在だ。週末に雨が降って得意の時計が掛かる馬場コンディションになれば、より一層チャンスは広がるはずだ。

マジェスティハーツ(牡4・松永昌博)は、昨秋の神戸新聞杯で勝ち馬のエピファネイアから0秒4差の2着に好走。そして、4歳の今年も新潟大賞典2着、中京記念3着の実績を残し、鋭い追い込みに定評のある一頭だ。速い流れで末脚の活きる展開になれば、有力馬たちをまとめて負かせるだけの末脚の破壊力をこの馬は持っている。

フィロパトール(牝5・武藤善則)は、1600万下クラスの身ながら今春の福島開催で福島牝馬Sに格上挑戦してケイアイエレガント(1着)、キャトルフィーユ(2着、2走後のクイーンSを優勝)に次ぐ3着に健闘。重賞でも互角の戦いが可能なことを実証した。夏の福島開催では1600万下の天の川S(芝1800m)を優勝。2013年ラジオNIKKEI賞の優勝馬ケイアイチョウサンを1馬身1/4差の2着に退けての勝利で、価値ある一戦となった。今回は52キロの軽ハンデで出走できるだけに、牡馬が相手の重賞でも侮れない存在だ。

11R 第49回 デイリー杯2歳ステークス(GII)

11R 第49回 デイリー杯2歳ステークス(GII)

2014年11月15日(土) 5回京都3日

競走体系のさらなる充実およびローテーションを整備する観点から、重賞の新設や開催場・開催時期が変更された今年の2歳戦線。秋の京都開催で10月に行われてきたデイリー杯2歳Sが、今年から11月に時期を繰り下げて行われることになった。秋の京都競馬もすでに2開催目を迎えており、芝コースは4回京都のAコースから5回京都の前4日はBコースに替わっている。京都の芝コースは速い時計が出やすい状態が続いているが、開幕直後の芝のコンディションから少なからず状況が違ってきている印象で、昨年までとはレース傾向が変わってくるケースも十分考えられる。昨年までよりも差し馬が台頭する可能性が高いと言えるだろう。

前走のオープン特別・ききょうS(阪神・芝1400m)で2勝目をマークしたナヴィオン(牡2・橋口弘次郎)の最大の魅力は、末脚の切れ。8月3日に行われたメイクデビュー新潟(芝1600m)では、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒7(推定)の豪脚を発揮して初勝利をマークしている。デイリー杯2歳Sの開催時期変更を最も歓迎しているのはこの馬かもしれない。前走後の調整も順調そのもので、前走から手綱を取っている福永祐一騎手が騎乗して11月6日に行われた1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロンから51秒5-37秒7-24秒8-12秒5の好時計を楽々とマーク。併走馬をあっさりと3馬身ほど突き放している。重賞初制覇に向けて、視界は良好と言えそうだ。

注目度という点では、オルフェーヴルの全弟にあたるアッシュゴールド(牡2・池江泰寿)が文句なしでナンバー1だ。1番人気の支持を集めた7月26日のメイクデビュー中京(芝1600m)こそ6着に敗れたが、3か月の休養で成長を促して臨んだ前走の未勝利(京都・芝1600m)を優勝。馬体重は6キロ増の432キロで、休養前よりもはるかに馬体は良化していた。今回は未勝利勝ち直後の重賞挑戦とハードルは高いが、潜在能力はこの舞台でも十分に通用するはず。

京都・外回りの芝1400mで行われた前走のオープン特別・もみじSを鮮やかに差し切って2勝目を挙げたアルマワイオリ(牡2・西浦勝一)は、重賞を勝てる能力を秘めた厩舎期待のマツリダゴッホ産駒。8月23日に行われた3走前のメイクデビュー札幌(芝1500m)では、直前追い切りの動きを評価されて1番人気の支持を受けているように、調教でもしっかりと動くタイプ。11月5日に栗東坂路で行われた1週前追い切りは、4ハロンから54秒3-40秒0-26秒4-13秒5をマーク。古馬と併せ馬を敢行して同入したが、手応えはこの馬が上回っていた。前走時の好調をキープした状態で出走できそうだ。

6月7日のメイクデビュー阪神(芝1600m)を勝ち上がり、続く前走のオープン特別・中京2歳S(中京・芝1600m)も制して2連勝をマークしたケツァルテナンゴ(牡2・笹田和秀)。今回は約3か月半ぶりの実戦となるが、テンションの高さが目立った前走を考慮すれば、この休養は吉と出る可能性が高いと考えてもいいだろう。栗東トレーニング・センターに帰厩後の乗り込みも十分で、11月5日の1週前追い切りは坂路で4ハロンから54秒0-39秒4-25秒3-12秒4を計時し、そのあと9日にもCWコースで馬なりながら5ハロン69秒台のタイムをマークしている。今週の最終追い切りで出走態勢はほぼ整うはずだ。チチカステナンゴ産駒として初の重賞制覇も十分にありそう。

タガノエスプレッソ(牡2・五十嵐忠男)は、8月23日のメイクデビュー新潟(芝1400m)3着→9月21日の未勝利(阪神・芝1600m)2着→10月11日の未勝利(京都・芝1800m)1着と、月1走のペースでコンスタントに出走して徐々に着順を上げ、3戦目で初勝利をマーク。勢いに乗って重賞のここに挑戦してきた。11月5日の1週前追い切りは栗東CWコースで6ハロン80秒8の意欲的な内容を消化しているように、疲れは感じさせない。むしろ、1・2戦目での後方~中団に控える競馬から3戦目は好位追走と、実戦を経験したことでレース内容に幅が出てきた点は好材料。重賞のここでも差のない競馬に持ち込めるだろう。

10月14日のメイクデビュー京都(芝1600m)で5番手追走から直線に入り力強い末脚を繰り出して快勝したグレイスフルワード(牝2・牧田和弥)。陣営は2戦目に牝馬限定のファンタジーSではなく、牡馬が相手になるデイリー杯2歳Sを選択した。中長距離に適性を示す傾向があるハーツクライ産駒だけに、芝1400mよりも芝1600mの距離のほうが、この馬の力をより発揮しやすいと考慮されたのだろう。11月5日の1週前追い切りは栗東坂路で4ハロン54秒5をマーク。併走馬に遅れたが、これは追走してのもので、気にする必要はなさそうだ。

11R 第19回 東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス(GIII)

11R 第19回 東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス(GIII)

2014年11月15日(土) 5回東京3日

JRAのダート競走体系における下半期の頂上決戦は、今年からレース名と開催場所が変更されたGI のチャンピオンズC(中京・ダート1800m。昨年までは阪神・ダート1800mでジャパンカップダートとして開催)。その前哨戦となるGIII 競走が、東京競馬場のダート1600mを舞台に行われているこの武蔵野Sで、今年から優勝馬にチャンピオンズCの優先出走権が与えられることになった。過去には、2着馬に9馬身差という衝撃的な勝ちっぷりを披露したクロフネ(2001年)をはじめ、名だたるダート巧者たちがハイレベルな戦いを繰り広げてきた一戦。今年は様々な路線からバラエティーに富んだ顔ぶれがエントリーしており、混戦ムードが漂っている。

今年の出走メンバーの中で、前走内容を最も高く評価できるのはエアハリファ(牡5・角居勝彦)だろう。この武蔵野Sと同じ東京・ダート1600mで6月に行われたオープン特別のアハルテケSを、1分34秒6の好タイムで鮮やかに差し切り勝ち。2着馬ベストウォーリアが、その後にGIII・プロキオンS→JpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡・ダート1600m)を連勝しただけに、非常に価値ある勝利と言えよう。レース後は休養に入り、今回は5か月ぶりの戦列復帰となるが、これまでに2か月以上の休み明けで出走したレースでは〔3・2・1・1〕の好成績を残している。調教の動きもひと追いごとに力強さを増してきているだけに、久々の実戦でも好勝負の期待が高まる。

今年は、3歳世代からも主役級の評価が可能な逸材がエントリー。武蔵野Sと同じ舞台で6月に行われたユニコーンSを優勝したレッドアルヴィス(牡3・安田隆行)だ。芝のデビュー2戦は2着→5着と善戦止まりだったが、初めてダートのレースに出走したデビュー3戦目の未勝利(中京・ダート1800m)を2馬身1/2差で快勝。その後はダート路線に専念し、前々走のユニコーンSで初の重賞タイトルを獲得した。続く前走のレパードSではスタート直後につまずいたのが響いて4着に敗退したものの、現3歳世代のダート部門でトップクラスの実力を持っているのは間違いない。今回は約3か月の休養明けになるが、この武蔵野Sに向けて順調に調教を積まれており、上々の仕上がりでレースを迎えられそうだ。

ワイドバッハ(牡5・庄野靖志)は、2歳11月のメイクデビュー京都(ダート1200m)を2馬身1/2差で快勝し、3歳6月のユニコーンSで13番人気ながら勝ち馬のストローハットから0秒4差の5着に食い込むなど、早い段階から高いダート適性を示していた一頭。その後は惜敗続きで伸び悩んだ時期もあったが、昨年8月に500万下(小倉・ダート1700m)を勝ち上がったあたりから頭角を現してきた。今年1月に1600万下の羅生門S(京都・ダート1400m)を制してオープンクラスに復帰したあとも上位争いを続け、前走のエルコンドルパサーメモリアル(東京・ダート1400m)で初のオープン特別Vを飾った。現在、9戦連続してダート1400mの距離を使われているだけに、今回は2戦して5着、6着と勝ち星のないダート1600mを克服できるかがポイントになってくる。

前走のオープン特別・エルコンドルパサーメモリアルで1番人気の支持を受けて、勝ち馬のワイドバッハから0秒3差の2着を確保したタールタン(牡6・吉村圭司)も、有力候補の一頭に挙げられる。この馬は5歳時の昨秋から戦績が急上昇。今年2月に1600万下の銀蹄S(東京・ダート1400m)を制してオープンクラス入りを果たすと、その後はオアシスS(ダート1600m)3着→欅S(ダート1400m)1着→エルコンドルパサーメモリアル2着と、東京・ダートのオープン特別でコンスタントにV争いを演じている。前走のエルコンドルパサーメモリアルが約4か月半の休養明けを克服しての連対確保で、今回は実戦を一度使われた上積みを見込めるだけに、初の重賞挑戦でも楽しみは大きい。

ダートでは通算〔7・5・4・0〕と、3着内率100%を誇るキョウワダッフィー(牡6・笹田和秀)の安定感も魅力にあふれている。一歩ずつ階段を上がるように戦績を積み上げ、昨年12月の1600万下・御影S(阪神・ダート1400m)を優勝し、オープンクラス入りを果たした。昇級初戦のオープン特別・大和S(京都・ダート1400m)は2着に惜敗したものの、続くポラリスS(阪神・ダート1400m)→栗東S(京都・ダート1400m)とオープン特別を連勝し、重賞初挑戦となった前走のプロキオンSでも勝ち馬のベストウォーリアとクビ差の2着と連対を確保してみせた。ダートでの全16戦が1400m以下とあって、今回初めて経験するダート1600mの距離適性はまったくの未知数だが、ダートではまだ底を見せていないのも確か。不安より楽しみのほうが断然大きい。

底を見せていないという意味では、フィールザスマート(牡3・新開幸一)も特筆するべき一頭と言えよう。昨年11月のメイクデビュー東京(ダート1600m)は1着馬エスメラルディーナから2秒1も離された6着に完敗したものの、その後は7戦して4勝3着3回と安定感抜群の成績をマーク。前々走のJpnI・ジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)では、優勝馬カゼノコと0秒1差の3着という接戦を演じている。デビュー戦を除けば、今回の舞台となる東京・ダート1600mで3戦3勝と、コース適性の高さは明らかだ。前走の1600万下・ウオッカC(東京・ダート1600m、1着)から中1週での臨戦となるが、疲れもなく元気いっぱい。初の重賞タイトル奪取のチャンスは十分だろう。

ゴールスキー(牡7・池江泰寿)は、デビューから昨年の春までは芝のレースばかりを使われ、2010年のマイルチャンピオンシップ3着などマイル重賞路線で活躍。昨年6月から転向したダート路線でも、ダートのGI を計4勝したゴールドアリュール(父サンデーサイレンス)の半弟らしく、父がネオユニヴァースに替わった本馬もダートに高い適性を示す走りを披露。今年2月の根岸Sで待望の重賞初制覇を達成した。その後は勝ち星から遠ざかっているが、3か月ぶりの実戦となった前走のオープン特別・エルコンドルパサーメモリアルでは、別定重量の59キロという重い斤量を背負って、優勝馬ワイドバッハから0秒3差の3着に善戦。7歳でもまだまだ地力は健在で、軽視は禁物だろう。

アドマイヤロイヤル(牡7・橋田満)は、昨年のプロキオンSの優勝馬。重賞タイトルはこのひとつのみだが、2012年と今年のJpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡・ダート1600m)で3着に食い込んでおり、ダートのマイル部門でトップクラスの実力を持つ一頭と言えよう。この武蔵野Sには4年連続での出走となるが、過去3年は3着→4着→2着とすべて好勝負を演じている。7歳を迎えた今年も、前走のマイルチャンピオンシップ南部杯の走りを見る限り能力が衰えた印象はなく、上位争いに加わってくる公算が大きい。

ロイヤルクレスト(牡6・鈴木伸尋)は、今夏の函館遠征で大沼S→マリーンSとダート1700mのオープン特別を連勝。いずれも向正面から早めにスパートして先頭に立ち、そのまま押し切るという強い競馬を披露した。その後に疲れが出たためにひと息入れて今回は約4か月ぶりの実戦となるが、11月5日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは上々の動きを披露。臨戦態勢をきっちりと整えてきている。東京・ダート1600mの舞台も1戦1勝と良績があるだけに、持ち前であるスピードの持続力を活かせる展開になれば、3連勝での重賞初制覇も決して夢ではないだろう。
ダノンカモン(牡8・池江泰寿)は、ダートの短~中距離路線で息の長い活躍を見せているベテランホース。2011年のJpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯(東京・ダート1600mで開催)2着などハイレベルな走りを見せながらも、なかなか重賞タイトルには手が届かずにいたが、今年3月のJpnIII・名古屋大賞典(ダート1900m)で待望の重賞初制覇を達成した。前走のJpnII・日本テレビ盃(船橋・ダート1800m)でも2着を確保しており、能力に陰りは見られない。この武蔵野Sには4~6歳時に3回出走して、2着、2着、3着と、好成績を残している。8歳と高齢になった今年も、侮れない存在だ。

11R 第150回 天皇賞(秋)(GI)

11R 第150回 天皇賞(秋)(GI)

これで勝負!!

3連単軸1頭

⑮-⑱①⑤⑨⑭

11R 第150回 天皇賞(秋)(GI)

11R 第150回 天皇賞(秋)(GI)

11R 第150回 天皇賞(秋)(GI) 出走馬

イスラボニータ



秋シーズンの始動戦となった前走のセントライト記念(新潟・芝2200mで開催)は、2着馬につけた1馬身1/4という着差以上に能力の違いを感じさせる圧巻の勝ちっぷりだった。1コーナーの手前で少し折り合いを欠くようなシーンはあったものの、その後は好位をスムーズに追走。最後の直線で先に抜け出したトゥザワールド(2着)を外から並ぶ間もなく抜き去ると、最後は蛯名正義騎手が手綱を抑える余裕のレースで、悠々とゴールインした。デビュー当時に比べると折り合い面で格段の進境が見られ、肉体的にも着実な成長を遂げている印象がある。今回の舞台となる東京・芝コースは〔4・1・0・0〕とほぼパーフェクトな成績で、2000mの距離も今春の皐月賞を快勝しており、条件はぴったりと言える。さらに、休み明けで臨む有力馬が多い中、秋に一度使われた上積みが見込める点も大きなアドバンテージとなるはず。2002年(中山・芝2000mで開催)のシンボリクリスエス以来12年ぶりとなる、3歳馬による天皇賞(秋)制覇を大いに期待できるだけの逸材だ。

フェノーメノ



前哨戦の日経賞で5着と敗退していたため、前走の天皇賞(春)は、前年の覇者でありながら4番人気にとどまっていた。しかし、約9か月の長期休養明けだった日経賞で8キロ減っていた馬体が10キロ増の498キロと回復し、見た目にも良化は歴然と感じられた。レースでは、前半こそ少し掛かり気味になったものの、1周目のスタンド前ではうまく折り合い、その後は抜群の手応えで馬場の内めを追走。2周目の3~4コーナーで徐々に外へ進出すると、最後の直線ではウインバリアシオン(2着)との激しい競り合いをクビ差制し、天皇賞(春)連覇を達成した。3歳時に挑戦した2012年の天皇賞(秋)では、優勝馬エイシンフラッシュから0秒1差の2着と接戦を演じており、芝2000mの距離も十分に守備範囲。今回は約半年ぶりの実戦となるが、3度目の天皇賞制覇を飾るチャンスは十分だろう。 JRAの数あるGI 競走の中でも、最も伝統と格式のあるビッグレースが天皇賞。1年に2回、春と秋に開催されており、今秋で節目の通算150回目を迎える。かつては春秋ともに芝3200mの長距離だったが、1984年のグレード制導入と同時に、秋のみ芝2000mに距離を短縮。芝・中距離路線における現役最強馬決定戦という位置付けになり、現在に至っている。10月5日にフランスで行われた国際G1・凱旋門賞(ロンシャン・芝2400m)に挑戦したハープスター(6着)、ジャスタウェイ(8着)、ゴールドシップ(14着)という大物3頭こそ不在ながら、今年もGI ホース6頭を含む豪華な顔ぶれが集結。秋深まる東京ターフを舞台に、ハイレベルなV争いが繰り広げられる。

今年の出走メンバーの中で実績最上位は、文句なしにGI・6勝の名牝ジェンティルドンナ(牝5・石坂正)だ。2012年には、桜花賞・オークス・秋華賞の“牝馬三冠”を達成したうえ、歴戦の古馬を相手にジャパンカップも制して、JRA賞年度代表馬、最優秀3歳牝馬に選出された。翌2013年には、史上初のジャパンカップ連覇を達成。5歳を迎えた今年は、UAEに遠征して国際G1・ドバイシーマクラシック(メイダン・芝2410m)を制覇、初の海外G1 タイトルを獲得した。帰国初戦の前走・宝塚記念は精彩を欠く走りで9着に敗れたが、この一戦だけで能力が衰えたと考えるのは早計だろう。無事に夏を過ごし、この天皇賞(秋)に向けての調整も順調そのもの。約4か月の休養明けでも、主役の座は譲れない。

フェノーメノ(牡5・戸田博文)は、3歳時の2012年に日本ダービーと天皇賞(秋)で2着。惜しくもGI タイトルを逃したが、4歳を迎えると一段とパワーアップ。2013年の天皇賞(春)を快勝して待望のビッグタイトルを手に入れた。しかし、次走の宝塚記念(4着)のあとに脚部不安を発症したため、同年の秋シーズンは休養。約9か月ぶりの復帰戦となった前々走の日経賞は5着に敗れたものの、続く前走の天皇賞(春)では大幅な変わり身を見せて、見事に連覇を達成した。その後は宝塚記念を見送って放牧で疲れを癒し、8月末に美浦トレーニング・センターへ帰厩。この天皇賞(秋)に向けて、入念に乗り込まれている。調教では休み明けを感じさせないシャープな動きを見せており、天皇賞(春・秋)制覇および3度目の天皇賞制覇という偉業達成の期待が懸かる。

現3歳世代を代表する強豪イスラボニータ(牡3・栗田博憲)の参戦は、今年の天皇賞(秋)における最大のトピックと言えよう。3歳クラシック三冠の1戦目となる皐月賞を4連勝で制覇。続く日本ダービーは優勝馬ワンアンドオンリーから0秒1差の2着に惜敗したが、秋シーズンの始動戦となった前走の菊花賞トライアル・セントライト記念(新潟・芝2200mで開催)は、力の違いを見せつけるような走りで完勝。ここまでクラシックの王道を歩み、通算成績は〔6・2・0・0〕とすべて連対をキープしている大物だ。陣営は前走後に芝3000mの菊花賞ではなく、芝2000mの天皇賞(秋)参戦を表明。他世代との対戦は初めてとあって力関係はまったくの未知数だが、まだ底を見せておらず、4歳以上の馬たちより2キロ軽い56キロの負担重量で戦えるのは有利な材料。どんな走りを見せてくれるか楽しみだ。

エピファネイア(牡4・角居勝彦)は、2歳時にメイクデビュー京都(芝1800m)→オープン特別の京都2歳S(京都・芝2000m)→ラジオNIKKEI杯2歳Sと無傷の3連勝をマーク。3歳春のクラシックは皐月賞、日本ダービーでともに2着と惜敗したが、トライアルの神戸新聞杯を楽勝して臨んだクラシック三冠最終戦の菊花賞では、2着馬サトノノブレスに5馬身差をつけて悠々と先頭でゴールイン。圧巻の強さで初のGI タイトルを獲得した。4歳を迎えた今年は、始動戦の産経大阪杯が3着、初の海外遠征となった国際G1・クイーンエリザベス2世C(シャティン・芝2000m)は4着に敗れた。その後は休養に入り、今回は約半年ぶりの戦列復帰となる。現4歳世代で屈指の強豪が、久々の実戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、大いに注目したい。

マイネルラクリマ(牡6・上原博之)は、2010年の新潟2歳S2着など早い段階から素質の片鱗を見せ、4歳時の2012年にGIII・京都金杯で重賞初制覇を達成。その後も2013年のGIII・七夕賞Vなど、芝の中距離重賞でコンスタントに上位争いを演じてきた。6歳を迎えた今年は国際G1・チャンピオンズマイル(シャティン・芝1600m、10着)で初の海外遠征を経験し、帰国後はエプソムC2着→七夕賞3着と安定感が一段とアップ。前走の産経賞オールカマー(新潟・芝2200mで開催)で初のGII 制覇を飾った。キャリアを積みながら少しずつステップアップし、6歳秋を迎えた今が充実期というムードが漂っている。現在の勢いなら、GI の大舞台でも上位に食い込むチャンスは十分あるはずだ。

デニムアンドルビー(牝4・角居勝彦)は、3歳時の昨年にオークストライアルのフローラS、秋華賞トライアルのローズSと、GII を2勝。3歳牝馬限定GI はオークスが3着、秋華賞は4着だったが、古馬と初対戦したエリザベス女王杯5着を経て、海外の強豪も参戦した次走のジャパンカップでは後方待機から直線で素晴らしい末脚を繰り出し、優勝馬ジェンティルドンナとハナ差の2着に好走した。4歳を迎えた今年は、初の海外遠征となった国際G1・ドバイシーマクラシックで10着に大敗。帰国後もヴィクトリアマイル7着、宝塚記念5着とV争いには持ち込めなかったが、能力は文句なしにGI 級。夏場の休養でリフレッシュされた今回は、その非凡な素質を見直す必要がある。

マーティンボロ(牡5・友道康夫)は、今年2月に1600万下の飛鳥S(京都・芝1800m)を制して待望のオープンクラス入りを果たすと、続く中日新聞杯で10番人気の低評価を覆して重賞初制覇を達成。その後に約5か月の休養を挟んで出走した前々走の小倉記念は0秒3差の2着に敗れたが、前走の新潟記念を優勝し、逆転で『サマー2000シリーズ』のチャンピオンに輝いた。今回はGI 初挑戦で相手関係が一気に強化されるが、今年に入ってからの充実ぶりは出走メンバーの中でも屈指のものがあるだけに、勢いに乗って大仕事をやってのける可能性も十分だ。

ディサイファ(牡5・小島太)は、4歳時の昨年5月上旬までは500万下クラスで勝ちきれない競馬が続いていたが、その後に急激に成長を遂げ、10月に1600万下の甲斐路S(東京・芝1800m)を快勝してオープンクラス入りを果たした。昇級後は善戦止まりのレースが続いたが、3度目の重賞挑戦となった前々走のエプソムCで初の重賞タイトルを獲得。約4か月の休養明けで臨んだ前走の毎日王冠は、最終追い切りの動きがひと息で7番人気の評価ながら、好位を追走してしっかりと折り合い、直線でしぶとく粘って優勝馬エアソミュールから0秒1差の4着と上位争いに加わっている。実戦を一度使われた上積みが見込める今回、好勝負の期待が高まる。

スピルバーグ(牡5・藤沢和雄)は、3歳の春シーズンに共同通信杯と毎日杯で3着、ダービートライアルのプリンシパルS(東京・芝2000m)を快勝するなど活躍。日本ダービー(14着)後に1年以上の長期休養を経験したが、復帰2戦目の1000万下・神奈川新聞杯を快勝すると、勢いに乗って1600万下のノベンバーSをクビ差で優勝。6か月半の休養を挟んでオープン特別のメイS(いずれも東京・芝1800m)を制し、3連勝を飾った。さらに約4か半の休養明けで挑んだ前走の毎日王冠も、後方待機から直線で鋭く末脚を伸ばして1着馬エアソミュールからクビ+クビ差の3着に好走。今回は重賞未勝利の身でのGI 挑戦となるが、潜在能力はまったく引けを取らない。

ラブイズブーシェ(牡5・村山明)は、キャリアを積みながら徐々に力をつけ、昨年7月に1600万下の五稜郭S(函館・芝2000m)を制してオープンクラス入り。同年暮れにはグランプリの有馬記念で12番人気ながら4着と大健闘した。その後の3戦はひと息の競馬が続いたが、3走前の目黒記念で2着と重賞で初めて連対を果たすと、前々走の函館記念で待望の重賞初制覇を達成した。前走の札幌記念は1着馬ハープスターと2着馬ゴールドシップには大きく離された4着に敗れたが、3着馬ホエールキャプチャとは僅かに0秒1差。本馬とハナ差の接戦を演じたエアソミュール(5着)が次走の毎日王冠を優勝しているだけに、価値ある4着と評価するべきだろう。

カレンブラックヒル(牡5・平田修)は、3歳1月のメイクデビュー京都(芝1600m)から無傷の4連勝でNHKマイルCを制覇。同年秋の毎日王冠も制して連勝を「5」に伸ばしたが、続く天皇賞(秋)で5着と初黒星を喫した。その後はやや低迷していたものの、今年2戦目のダービー卿チャレンジTで復活を告げる重賞4勝目を飾った。秋シーズンの初戦となった前走の産経賞オールカマーは着順こそ7着ながら、優勝馬マイネルラクリマとは僅かに0秒2差。好調時の勢いを取り戻しつつあるだけに、軽視は禁物だろう。

トーセンジョーダン(牡8・池江泰寿)は、2011年の天皇賞(秋)優勝馬。このレースでマークした1分56秒1の優勝タイムは、現在も芝2000mのJRAレコードタイムとしてさん然と輝いている。その後は、同年のジャパンカップ2着や2012年の天皇賞(春)2着とGI で連対実績があるものの長く勝ち星から遠ざかっており、8歳を迎えた今年は2戦して鳴尾記念8着、宝塚記念10着という成績。やや年齢的な衰えが見られる点は否定できない現状だが、7歳時の昨年はジャパンカップで11番人気の低評価を覆して3着に善戦しており、底力は侮れない。
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